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『損傷した自転車画像』からの推察をしてみましょう。

『損傷した自転車画像』からの推察をしてみましょう。

◎下記自転車画像①②からなにがあったか推察しましょう。

画像①

画像②

推察結果

★『状況説明』・・・当店に持ち込まれたとある電動自転車の画像です。
まず最初に皆様は画像①をご覧になって通常とは異なることにお気づきになりますでしょうか?
よく見るとフロントフォーク(前輪が装着されている本体部分)が車輪ごとサドル側(後側)に曲がって押し込まれています。
その部分の拡大画像が画像②でございます。少し汚れている部分から曲がっているのがわかります。
この状態ですと前ドロヨケが本体フレームに当たってしまいハンドルをきることができず乗車不可能です。
また、たとえ乗車できてもハンドルがふらつき真っすぐに走行できないと思われます。たいへん危険な状態です。

★『推察』・・・この電動自転車の前方がらかなりの衝撃を受け、前輪とともにフロントフォークが曲がったものと予想できます。
たとえば壁に真正面から衝突する、真正面から自転車や自動車と衝突する、もしくはかなりの段差を前輪が空気の少ない状態で何度も繰り返し降りるなどによって起こったことであると推察されます。
もしご自分の自転車や電動自転車が似たような状況でしたら、危険な場合もございますので是非自転車店にご相談ください。

★『対処』・・・フロントフォークを新品と交換することがまず必要と思われます。
ただし今回の場合ですと、かなりの衝撃が加わったことが推察できますので、フロントフォークのみならず本体フレームそのもの(特にヘッド部分)、キャリパーブレーキ本体部分、前輪のリム組などにも損傷があるかもしれません。目視では難しいですが、あらゆることを考慮しなければならないと思います。

◎下記自転車画像③からなにがあったか推察しましょう。

画像③

推察結果

★『状況説明』・・・当店に持ち込まれたとある自転車の画像です。
まず最初に皆様は画像③をご覧になって通常とは異なることにお気づきになりますでしょうか?
よく見ると前輪のリムがクニャクニャに曲がっています。
この状態ですとリムがブレーキゴムやフロントフォークに触れてしまい乗車できません。
また、たとえ乗車できてもハンドルがふらついたり、異音がします。

★『推察』・・・まずは当自転車に自動車や自転車が横から前輪部分に衝突してきて破損した場合は容易に推察できます。
ただこの場合はたとえ事故に遭遇しなくても起こりうります。単純に老朽化によりスポークの張りのバランスが狂い、クニャクニャにもなります。またスポークがなにかの原因でおれてしまい、それに気づかず乗車しているとスポークが数本折れていきます。そうなると同様に車輪はクニャクニャになります。
そういった事が推察できます。
もしご自分の自転車や電動自転車が似たような状況でしたら、危険な場合もございますので是非自転車店にご相談ください。

★『対処』・・・スポークが数本折れている場合(特にアルミリム)は前輪を新品に交換することが一番安全かと思われます。
ただしスポーク折れが1,2本であれば折れたスポークを新品に変えてバランスをとる方法(振れ取り)もあります。
注:最近は電動自転車でスポークの折れる原因にカギをかけたまま発車しよとしてスポークに衝撃を与えて折ってしまう場合があるようです。お気を付けてください。

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